Construction TECH施工管理 × 情報技術 (施工Tech)

OutlineKHANSEI施工管理システムの概要

弊社は道路建設工事の最終工程に位置付けられる区画線の施工を中心とした路面標示工事を専業としております。
道路の工事と聞くと同じ現場で何日にもわたる工事をイメージされることが多いですが、弊社の場合は一つの現場あたりの工事時間は2~3時間、一日あたり2~3つの現場を回るというのが標準的なモデルとなっております。

日々目まぐるしく動いていく施工現場における「ヒト・モノ・カネ」の管理・運営を高いレベルで行うことができるかどうかという部分が経営における重要な位置を占めることから、弊社では、まだまだIT化が遅れていると言われるこの業界において早い段階から自社独自の施工管理システムを開発・導入して参りました。

  • 工程管理
  • 売上管理
  • 支払入金
  • 人事評価
  • 出退勤管理
  • モバイル
    との連動

システムの開発にあたっては、営業、工事、経理・財務だけでなく、総務・人事までを含めた上で、従業員はそれらに関連する業務を手元のモバイル端末で操作・完結させることができるという、統合管理システムをコンセプトにしております。

現在、現場においてそれらのシステムの運用を行っておりますが、一旦導入して終了ということではなく、日々の現場からのフィードバックや経営課題に向き合いながら、定期的にシステムの改善・レベルアップに取り組んでおります。

Advantages一元管理システムのメリット

弊社のような日々多数の施工現場を動かしていく業態においては、それに伴う業務の効率化、情報の管理が最大の経営課題となっておりました。今回のシステム導入によって情報が一カ所に集約され、システム利用者となる従業員が最新の正確な情報をいつでもどこでも手に入れられるようになりました。

各種情報の入力・更新作業においても、これまで業務ごとに別々に存在するシステムにそれぞれ入力していたものが、一度の入力作業でその情報を様々な業務に横断的に活用することが可能となり、それらにかかっていた労力や時間を大幅に短縮することができております。

  • 一元管理システムのメリット
  • 一元管理システムのメリット

また、一元管理によって、各所に分散していた情報を一カ所に集めることができるようになったことで、情報漏洩等の対策を行いやすくなったり、適切なアクセス権を従業員ごとに設定するなど、情報管理・情報共有においてもメリットをもたらすものとなっております。

AI simulationAIによるシミュレーション

弊社の路面標示工事は、3名で1チームを編成し、1つの現場の工事を2~3時間で終えてまた次の現場に移動するというのが基本的なスタイルとなっております。編成を行う工程担当者が、1日あたり数十件にのぼる工事のスケジュールを睨みながら、チームごとに複数の現場を割り振り、そこに100名近くの従業員を技能レベルや社用車を運転できるか否かなどを考慮した上で3名ずつチーム編成し、社用車を割り当てていくというのは、事業規模の拡大に伴い非常に大変な作業となっておりました。

また、工事前日や当日に発生する様々なイレギュラーに対応することも当然ながら必要であり、いかに無理・無駄の発生しない効率的な編成・運用ができるかどうかが経営の鍵を握っている状況となっております。

AIによるシミュレーション

弊社では、そういった職人技ともいえるこれまで培ってきた編成業務のノウハウをAIに搭載し、現在ではAIがいくつかの編成のパターンを割り出すという作業を担い、その上で担当者が最適解を導き出し最終決定をするという業務の流れになっております。

また、今回のAI導入は労務管理の一環として、社員間における残業時間や休日出勤の平準化を果たしていくという従業員の働き方改革を担う目的も担っております。AIの力を活用しながら編成によるロスを削減することを通じて、従業員の労働環境の向上にも取り組んで参りたいと考えております。

発注くん~ from kCloud system ~弊社独自開発の施工発注システム

弊社では、施工管理×情報技術(施工TECH)の推進に早くから取り組んで参りました。その中で今回、お客様と弊社を繋ぐシステム「発注くん ~ from kCloud system ~ 」を2020年12月にリリースいたしました。
情報技術によってお客様の工事にまつわる業務の効率化を実現し、データ管理などの記録業務をより円滑に行っていただくなど、お客様と弊社における様々な情報をつなぐ機能を備えることで、お客様の工事発注業務から工事完了報告受け取りまでを1つのシステムでスムーズに実現いたします。

弊社独自開発の施行発注システム

Contribution to employees作業効率UPによる従業員への貢献

一日に複数の現場で工事を行うことが必要となる従業員にとって、作業終了後の報告書作成などの各種報告業務はかなり負荷のかかるものでありました。また、定期的に発生する人事評価などの工事業務以外の作業についても、日々現場に出ている従業員にとっては負担のかかる業務にあったため、弊社ではそれらのすべての作業を従業員の手元にあるスマートフォンで行えるようにいたしました。

このモバイル化によって従業員の間接業務への負担を飛躍的に軽減させることができるようになりました。さらに、従業員専用の掲示板アプリを開発し、品質や安全管理などの重要情報の共有を速やかに行える体制の構築にも取り組んでおります。

  • 作業効率UPによる従業員への貢献
  • 作業効率UPによる従業員への貢献

こういった情報技術を積極的に取り入れるという取り組みにより、目の前の工事業務により集中できる環境を整えることで、その分、自らの技能を向上させることに時間や労力をかけ、自身の能力を最大限に発揮することで、仕事へのやりがいを見出してもらえればと考えております。